働く人のこれまでのパフォーマンスやアウトプット、クライアントからの評価、スキル、健康状態などが、データを通してより客観的に把握できるようになることで、働き手一人ひとりの適性や特性を踏まえた人事評価や勤務評価を行えるようになります。
たとえば、上述したような仕事に関する、客観性のある＜データ＞を、働く人が自分自身で管理・活用することで、より自分の強みを発揮できる就職先や転職先を見つけやすくなるでしょう。
その他、企業がスタッフの健康情報・状態も同時に把握できると、スタッフ一人ひとりに適した勤務時間を柔軟に設定するなど、業務フローや職場環境を改善することもできます。
この先、AIやIoTなどのデジタル技術の社会実装が進むと「誰かが考えた通りに、その人の手足となって働くような、やり方の決まっている仕事」の多くは、働き手がコンピューターやロボットに置き換えられてしまうと考えられています。
コンピューターやロボットにできないことは、過去に例がないこと、たとえば個々人の独自の思いやヴィジョンに裏付けられる新しいアクションです。遠くない未来、人の仕事は、自らのこれまでの蓄積や強みをしっかりと把握した上で、強みを活かし、自らの夢を実現するような、そんな世界になっていくでしょう。だからこそ、しっかりと自分自身の＜データ＞を把握しておくことが大切なのです。